平成ゆとり女の夏休み日記

平成生まれのアラサーゆとり女が長い夏休み(無職期間)を謳歌するブログ。

古いダイヤの指輪から祖母の生い立ちを初めて知った話

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

 

先日母に「わたし着けないからあげる」と言われ、古い指輪をもらいました。

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「玉屋大阪心斎橋」と書かれたこげ茶のケースに入っていた指輪。母の話によると、母の、母方の祖母(わたしからすると曾祖母、明治終わりごろの生まれ)の形見で、詳しくは分からないけども複雑な事情を抱えた指輪であるらしいのです。石は本当のダイヤモンドであるとか(ほんとに?)。

「複雑な事情ってなんだ?」と気になってしかないわたし、祖母(指輪の持ち主の娘、昭和6年生まれ)を訪れて聞いてみることにしました。ちょうど本日9月17日が敬老の日ということで、会うのにはちょうどいいって話です。「祝日に聞く話ではないのでは…?」とも思いましたが、ぐずぐずしてたら聞けずじまいになる可能性もありますから(不謹慎)。さっそく祖母の好きな和菓子を購入して祖母宅に向かいました。

 

急な訪問にも「いいよ~~蜂楽饅頭*1しかないけど」と快く対応してくれる祖母。約5年前に夫を亡くし一人暮らしで暇なのかと思いきや、庭いじりに断捨離(死に支度らしい)にと忙しく過ごしているそう。近況を聞くと、近所でやっている「いきいき健康体操」なるプログラムに参加し体を鍛えているらしく、突然床に寝転がって腹筋運動を披露してくれました。思った以上に元気そうでよかった。

 

おちゃを飲みながらさっそく本題に入ると、さも近所で聞いてきたかのような軽い口調で語ってくれました。

  • 曾祖母(S子)は、親が駐在していた釜山で生まれたが、生みの母親の体が弱かったため、佐賀に住む知り合い(親族かは不明)Uさん夫妻の養子になった
  • Uさん妻はとてもしっかり者だったが気が強く、S子は「はやく嫁に行け」と言われるのが嫌で東京で就職して働いていた
  • 東京で男性Tと出会い、結婚しようと誓う(例の指輪はおそらくこの時にもらったもの。なぜ心斎橋玉屋なのかは不明)
  • しかしTの家は元武家で現在も事業をやっているお金持ち。S子身分が違うため結婚を許されなかった。そんななか祖母(M子)が生まれた。

 

……ということはこの指輪、果たされなかった婚約の指輪ということでしょうか。確かに訳ありです。ずっとこれを持っていた曾祖母はどんな気持ちだったのかな……と考えてしまいます。生きているときはそんな話一度もしませんでしたが。

 

さらに、婚外子として生まれた祖母(M子)の話がつづきます。

  • S子はその後福岡の男性と結婚。M子は福岡に出てきていたUさん宅の養子となる(ここでUさんまさかの再登場)
  • S子は三人の娘を生む。M子とは別に暮らしているが普通に交流はあったという
  • M子大学へ進学。大学で出会って交際していたKと卒業後に結婚(祖父)。3人の子供(うちの母含む)に恵まれ、現在に至る

 

……思ったより複雑。意外でびっくり。というのも、祖母は生前の曾祖母や妹たちと仲が良く、お互い結婚・出産し、老後に差し掛かった現在もお互いの家(飛行機の距離)を行き来するほど。子供が生まれ、孫(わたしたち)が生まれてからも、いわゆる「普通の」家庭だったため、祖母がそのような人生を歩んできたとは思いもしなかったのです。

まあ思ってみれば大正~昭和初期なんかは特に、お妾さんやら隠し子やら、死別やら再婚やらいろいろで、現在わたしたちが考えるより「家族」というものの形がおおざっぱだったのかもしれません。この間いろいろな戦争もあったのだし(というか一度も戦争関連の話が出てきたないことに今気づいた)。平成のこの世に生きている方々が、そんな世の中を普通に生きてきたと考えると不思議なものです。

 

ともあれ、30年近く孫をやってきて初めて祖母の生い立ちを知ることになった敬老の日なのでした。これも訳あり婚約指輪のお導きなのかもしれません(と無理やりまとめて終わる)。

 

*1:福岡市民に大人気のお饅頭。1こ100円。回転焼きのようなもの